引越しでベッドが入らないという事例は稀ですが、細かく解体が出来ず大型なベッドだと搬入不可のケースも少なくありません。

 

例えば、

  • ダブルベッド以上のマットレス
  • 介護ベッド(電動ベッド)
  • 油圧式ベッド(跳ね上げ式ベッド)
  • モーターベッド

のような種類のベッドが挙げられます。

特殊なベッド

※油圧式ベッドでは解体できるタイプもありますが、組み立て後、油圧部分で不具合が起こる可能性があるので無理な解体はご法度です。

こういった特殊なベッドを引っ越しさせる場合には、新居先で入らないトラブルがあるため事前に検討が必要です。

 

対処法として、搬入前と搬入後では変わってきますが、

 

もし、搬入前であれば、

 

ベッドの通り道となる搬入経路の幅やサイズと、ベッド本体の大きさを測って依頼する引越し業者に運ぶ前に、通せるか尋ねるようにして下さい。

(※引越し業者は引越し先の立地条件や間取りの下見は行いません。どうしてもという場合のみ下見に行きますが、別料金が必要になります。)

 

よって、このような、採寸の分かる搬入経路の間取り図を用意して、必ず運搬前に業者に見てもらう事も検討して下さい。

搬入経路の間取り図

(※メモ程度で構いません。)

 

万が一、サイズの確認を忘れて輸送後に部屋にベッドが入らないと分かった場合の対処法としては、通せる個所を探して通すという方法を行います。

 

たとえば、玄関から通せない場合は、設置場所に近い窓を外して搬入する方法

窓を外してベッド搬入

このケースで通せれば、特別に追加料金も発生せず簡単に搬入出来ます。

(窓の位置やサイズなど条件が整えば作業が可能です。)

 

また、2階以上で、階段を通せない場合では、

人力で吊れる場合は、窓を取り外し人力吊り作業で搬入を行います。

ベッドの人力吊り作業

追加料金の相場:1万円~2万円

ベッド本体にはキルティング材という専用の梱包資材でしっかり包み、窓付近にはブルーシートを敷いて養生してから搬入します。

また、2階のベランダやバルコニーから搬入する場合もあります。

(この方法が一般的ですが、業者による技術力が要になってきます。)

 

人力では3階まで上げることが難しくなる為、下記のように専用車を利用するケースもあります。

専用車を利用する場合は、このように入る部屋から搬入する方法もあります。

 

ベッドのクレーン吊り作業

 

追加料金の相場:3万円~5万円

専用車には、

  • スカイポーター車
  • ユニック車
  • クレーン車

がありますが、吊りあげ時に道路幅を大きく取らずに済むスカイポーター車を利用するのが一般的です。

 

もし、所持していない場合は、ユニック車やクレーン車を外注に頼み使うケースもあります。

こちらの車両は、アウトリガーという足を出さないと車体が安定せずひっくり返る可能性があるため、道路幅が必要なり、また吊りあげ時に電線や木が邪魔にならないという立地条件もした調べする必要も出てきます。

 

こうした作業が行なえる業者に関しては、技術力のあるプロの引越し業者のみです。

特殊な大型ベッドを運ぶ前には必ず、引越し業者の見積もりを取って確認と打ち合わせを行って下さい。

大型ベッドを運べる引越し業者を探す⇒⇒

 

もし、中小の業者に依頼するのであれば事前にホームページや問い合わせで確認してクレーンや高所作業車のスカイポーターがあるかを確認しておくと良いでしょう。

 

以上、ベッドが入らない場合の方法をまとめますと、

  • 搬入場所を変えたり、窓を外して入れる
  • 専用車を利用して、入る部屋から入れる
  • 処分をして新たに買い換える

のみしか対処できません。

 

当日になって入らない事が分かった場合では、業者も即座に対応できない場合があります。

この場合では荷物一時保管サービスを利用して、一旦預けて後日対応してもらう方法も検討して下さい。

 

トランクルームで一時保管

 

ただ、新居に運び入れ出来ないと判断されたベッドであれば保管していても意味が無く、処分についても考えなければなりません。

そうなると、状態が良いのであればすぐには捨てず一時保管サービスを利用した上でネットオークションに出すと対処法として良いでしょう。

 

また状態が悪いのであれば捨てるしか方法がありませんが、引越し業者では不用品処分を手掛けており、大型家具の処分を依頼することができます。

 

通常、大型家具は地域の粗大ゴミの処分方法に即して捨てる事になりますが、予約を入れて実際に処分するまで時間が掛かることもありますので、業者を利用してその日のうちに処分した方が良いでしょう。

 

あの手この手で、引越し業者は通せる方法や箇所を探してくれますが、どうしても無理な場合は処分となるため、訪問見積もりをして運搬前の確認と打ち合わせを必ず行うようにして下さい。